今回は長目の記事になります。
GW中大人しくしておく予定だったのだが、最後の土日天気も良さそうなので懸案だったキャンツーに出発。
カブでキャンツーは今年始めてです。
途中で目的地を望む、今回は久々に甑島に渡ります。
甑島フェリーの乗り場にはバイクが5台、ほとんど声を交わすことも無く島に到着後散らばっていきました。
GW中の割にはあまり混んでいない印象です。
いつも錦江湾内のフェリーしか使わないので外洋に出るフェリーに乗るのは久々、外洋に出るだけで心が躍ります。
1時間程度で甑島里港に着岸、すぐに島内観光に出発。
今まで上甑と中甑は二度回っているので、今回はほとんどスルーですが、途中トンボロ地形がきれいに見渡せる場所があったので一枚。

上甑から中甑に渡る途中にある甑大明神、甑島の名の由来になった岩です。
甑大明神橋を渡って南下。
もう一本の鹿の子大橋を渡り中甑へ。
そして中甑にある木の口展望所は外すことは出来ない、結構狭い山道を2kmほど登らねばならないが、完成した甑大橋が一望できる絶景スポット。
2016年5月でこの状態
2018年11月でこの状態、この時はまだ藺牟田の瀬戸大橋という名前でした。
そして今回がこれ。
この橋が開通するまでは中甑と下甑はフェリーでしか行き来できない状態でしたが、2020年8月に地域住民悲願の開通。
私も心待ちにしていました、開通してしばらく土日はフェリーの予約も取れない状態が続いていたのですが、この頃少し落ち着いてきたので今回待望の渡島です。
この日は雲が多く海の色がいまひとつですが、晴れていれば山口の角島大橋に勝るとも劣らない景色を十分堪能していよいよ甑大橋に足を入れます。
少し長めのトンネルを抜けるとそこに見えるのは!
海上に伸びる甑大橋の絶景。
下甑方向、トンネルの出口からいきなり橋が繋がっています、これを見るだけで難工事だったのが分かります。
橋の上には私のバイク一台のみこの橋を独占!
角島のように駐停車禁止とかありません、思う存分写真を撮り途中まで何度か往復してこの景色を楽しみます。
一台も走っていないので橋の頂上で写真を撮っても大丈夫。
この橋、角島のように車のCMに使われても全然おかしくない。
そして三度目の甑島にして始めて下甑に足を踏み入れます。
最初に向かったのは。
鳥の巣山展望所
下甑側のトンネルのすぐ上にあり甑大橋が反対側から一望。
赤丸のところに先程の木の口展望所が見えます、橋を見るだけにあの場所に道を通しよくぞ展望台を作ったものだと感心します。
甑大橋が見える展望所はこの二カ所だけではありません、ここから5分ほど走ったところにもう一カ所、夜萩円山展望所へ。
急な階段を300段以上ヒーヒー良いながら登ると...
甑大橋がまた違った角度から望めます、ここからの景色も素晴らしい。
この展望所が素晴らしいのは橋の反対側に鹿島断崖から続く断層の崖が見られること、前回断崖クルーズで船上から眺めた鹿島断崖を上から見下ろす、これもまた絶景。
そこからさらに南下、下甑を南北に貫く県道349号、時折左右に海が見えとても走りやすい、交通量もほとんど無く気持ち良いワインディングが延びています。
この辺りで既に午後3時過ぎ、そろそろ今夜のキャンプ地を決めなければ行けません、海岸沿いをメインに適当な野宿候補地を探りながら南下します。
途中、看板があり芦浜海水浴場ところがキャンプ場としても使えるようなので寄ってみたのだが、入り口に地元の車が停めてありスペースも狭く近くに人家もあり、ちょっとテントを張る気になれなかった。
海水浴場は水もきれいで景色も良かったのだがパス。
さらに南下し手打近くに瀬尾観音三滝キャンプ場というのがあったのだが、入り口にこのキャンプ場は予約制のキャンプ場ですとかいう張り紙があり、サイトもバンガロー中心でテントスペースも狭そうなのでここもパス。
甑島のキャンプ場は地元の建設会社が管理していて以前ケンモホロロの対応を取られたのでいまいちテントを張る気になれないのだ(^_^;)
テン場を探しながらウロウロしながら甑島の最南端の街、手打に到着。
地元のスーパーで食材を入手。
まあ一通り揃ってはいるが、何でもあるという訳では無く肉類は冷凍物がメインです、せっかく来たので地元で買い物をするのも重要です。
手打の武家屋敷通りを通ってみる、上甑の里にも武家屋敷はあるが少し違った雰囲気です。
その海沿いの手打海岸、なかなかきれいな海岸だが堤防からいきなり砂浜でちょっとテン場には向かない。
ここからは島の西岸の山中を北上します。
手打までの県道と違い、狭く荒れている場所もちらほらある山道を北上これは釣掛埼灯台。
東シナ海と白い灯台のコントラストが美しい。
そこから少しの所にあるキリシタン殉教地。
牧場を上がったところから海を見下ろすとそこからも海が一望、なかなかの景色です。
そこからは展望の良くない山の中を迷走するような感じで片野浦集落へ
片野浦岡公園、ここも一応キャンプできるようだが、いまいち景色が良くない。
芝生で結構広いのでグループには良いかもしれない、ただ人家も近くにあるので注意は必要です。
そのまま北上しようかと思ったのだが、通行止め(T_T)
結構な距離を迂回してナポレオン岩を目指します。
何年か前のドラマDrコトー診療所にも出てきた蜃気楼の丘の石碑。
ここで始めて陸上からナポレオン岩を見ることができました。
そこから山肌をへばりつくように下りる道をしばらく行くと、このナポレオン岩が一番近くに見える瀬々の浦地区。
前回この岩を見たのは、断崖クルーズの船上から船酔いでヘロヘロの状態になりながらやっとのことで見上げていました(笑)
そこから少しだけ上にある前の平展望所。
ここからら一番きれいに見える。
ナポレオンと言われてみればそう見えないことも無いが、単なる人の顔の形をした岩である。
そして、ここを本日のキャンプ地とする!
ということで階段下にテントを張って野宿の準備。
東シナ海に向かって乾杯!
なんだがあまりにも西日がまぶしすぎて...
反対側の山(谷山標高446mというらしい)に向かって乾杯!
海からいきなり4~500mまで標高が上がる山々の景色も素晴らしい。
食事は鳥刺しと肉を適当に焼くいつものスタイル、ちょっと違うのはメスティンで炊いたご飯が付いたこと。
もう少し雲が高く薄ければ最高の夕焼けだっただろうに残念な夕日。
その後、海と山そして西日を肴に地元の焼酎も一気に進み日が落ちて間もなく就寝。
11時頃トイレに起きてみればそこには満点の星!
思わずカメラをセットして天の川の撮影開始。

谷山にかかる初夏の天の川、この天の川の見事さはどうだ!
暗いスナップ用のレンズしか無く長時間高感度の露光にもあまりノイズも見られない。
またほとんど光害が見当たらない、次は星を撮るだけに甑島に来なければならない。
この夜は、みずがめ座η流星群極大日の翌日ということもあり念のため連続でカメラを回しておいたところ、一枚だけそれらしいものが写っていた。
真ん中の横に流れているのがおそらくみずがめ座η流星群からの流星。
両脇の縦に流れている奴はおそらく人工衛星、まあ流星でも良いのだが流星と人工衛星の共演も珍しい。
寝ている間に流星がゲットできてラッキーである。
翌朝!
撤収、痕跡無し!
撤収後再び甑大橋を通って北上、上甑へ。
そのままフェリーターミナルへ向かっても良かったのだが、時間が合ったのでちょっと寄り道。
せっかくなので長目の浜を西側から見渡せる田之尻展望所へ。
雲が多く天気が今ひとつなのが残念ですが、
この奇観は甑島に来ないと見ることはできない。
長目の浜の中間にあるなまこ池にも寄ってみる、ここから海に出られるのだがパス。
東側の長目の浜展望所では雲も切れ長目の浜の景色も楽しむことができました。
これで今回の甑島観光は終了、フェリーターミナルに向かいます。
午前の登り便が空いていたので里港から乗船、午後の下甑長浜港からの登り便を使えば甑島をもう少し楽しむことも可能です。
と言うことで、三回目の甑島そして初めての下甑を堪能することができました。
終わりです。